2010年10月21日木曜日

ポーラ?鈴木社長 店頭販売を収益の柱に育成

 ポーラ?オルビスホールディングス傘下のポーラの鈴木弘樹社長は23日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、店頭でエステサービスなどとともに化粧品を販売する「ポーラザビューティー」事業について、「今年中に店舗数を現在から約60増やして500にする」と述べ、店頭販売を収益の柱に育成していく考えを示した。

 同社の主力は訪問販売だが、女性の社会進出が進み在宅率が低下したことなどから業績が低迷。これに対応し、2005年に新業態となる店舗展開を始め、20?30代の女性顧客の取り込みを図ってきた。鈴木社長は「今後、駅前などに戦略的に出店し、エステやカウンセリングの精度を高めるなどサービスを充実させて顧客志向をさらに強め、売り上げ増につなげたい」との方針を示した。

 国内の化粧品市場は人口減などの影響で中長期的な拡大が見込めない上、低価格志向も強まっている。同社が取り扱うのは主に5000円以上の高価格帯の製品が中心だが、鈴木社長は「美容意識の高い富裕層を中心に、高品質で付加価値の高い製品を提供する」として、引き続き国内に注力していく考えだ。

 ただ、「海外売上高比率を現在の3%から、近く10%にまで高めたい」とも話し、成長著しい新興国市場などの開拓も進める考えを表明。中国では4月から百貨店店頭でカウンセリングを強化するなどブランド浸透を図っているほか、ロシアでは「5年くらいで取り扱い店舗数を現在の31から100に増やす」と強調。その上で「業態改革が安定的な成長の途についた。顧客との新たな接点も作り、確固たるブランドにしたい」と意気込みを示した。(中村智隆)

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト